1分でも惜しいと思う朝の忙しい時間帯のことだ。
俺は家を出なくちゃいけないというのに、急にトイレに行きたくなったのさ。
ほんのわずかな時間だったけど、俺はためらうことなくトイレに飛び込んだ。

出すものも出してほっと一息。
もうほとんど余裕がないとあせる俺がトイレットペーパーに手を伸ばしたとき、信じられないほどの衝撃が襲ってきたんだ。

トイレットペーパーが無くなってる!

衝撃的だろ?
俺は一瞬自分の目を疑って、次に仕事に間に合うように神に祈ったのさ。

あわててホルダーに替えのトイレットペーパーを入れながらこうつぶやいたのさ。
「クソったれ」
そしたらトイレットペーパーがニヤリと笑ってこう言いったんだ。

「クソったれはおまえだろ?
 こっちはしりぬぐいしてやってんだ。
 カミに感謝しろよ」

ってね。

コメント