男の子

2005年9月16日 日常
14日の朝、ヌーが言う。
「なんか陣痛来たみたい。」
予定日が13日だから、また(マナの時と同じく)1日遅れかな。
いつでも車で病院まで連れて行けるように、
早めにマナを保育園に預け(ついでにサンデーとマガジンを買い)
家の前に車を停めておいた。
仕事を休む連絡もいれ、さて、様子は?とヌーを見る。
「なんだかじっとしてると痛みが治まっちゃうの。」
なんて言ってのんびりしている。
なんだい、結構慌てたけど、余裕そうじゃないか。

「陣痛治まっちゃったら休んでもらったのに悪いから。」
と言いながらヌーは洗濯物を洗ったり台所を片付けたり。
台所を片付けるヌーが見つけた貝柱の干物を
わたしは喜んでもらって食べ始める。
せっかく余裕ができたので、たまってるWWEを見始める。
ねっころがって、片手にはGBA。
その横で、陣痛が来てる妊婦がガスレンジのお掃除…。
よく考えると、いや、よく考えなくてもひどい構図だ。



そのままほとんど1日、余裕をもってすごす。
陣痛の感覚が本格的に短くなってきたのは16時頃。
「あ、段々来たみたい。」
とヌーが言うので、色々支度をして病院に飛び出た。
夕方時で道は結構混んでいたが、17時ごろにはすんなり到着。
ヌーの状態を確認してもい、荷物を個室に運びこむと
すぐに分娩室の隣にの待機室に移動。
そこでカメラを忘れたことに気付き、家に戻って取ってくる事に。

前回、マナを生んだとき、病院に入ってから生まれるまでは
5時間くらいかかったので、今回もそれくらいはかかるだろうと
余裕の気持ちで病院を出ようとする。
すると看護士がこちらに慌てて告げる。
「帰ってる間に生まれちゃうかもしれませんよ。」
え?
そんなにすぐに生まれそうなの?
下手すりゃ日付をまたぐかな、くらいに思っていたのに。
でも生まれた当日の写真を撮りたかったので
やはりカメラは必要、とダッシュで家に。



家に帰り扉をあけると、まさに電話が鳴っている。
お互いの両親には連絡を入れていたから、
どちらかからの電話かと思い慌てて取ると職場から。
なにやら急遽重要な事が決まったとかで、
その連絡をどうのこうの…。
あー、ちょっとタイミングずれてくれれば留守電ですんだのに、
と内心思いつつ話を聞き、明日連絡すると伝えて切る。
なんでこういう時ってピッタリのタイミングで物事が起きるんだ?
マーフィーの法則って奴ですな。
気を取り直し、カメラを持って一路病院へ。



病院について看護士に確認。
よかった、まだ生まれていないようだ。
すでにヌーは待機室から分娩室に移動したようで、
わたしは廊下で待つよう指示される。
その間、暇なんだ。
父親が生まれる前に立ってうろうろしているのは
落ち着いていられないみたいで嫌だったので
それだけはしないように、と別の暇つぶしを考える。
幸い貴重品などを入れたかばんの中に
株の売買の資料があったので読み始める。



株は元手がなけりゃ、儲けるのも不可能、と言う結論に達する頃
分娩室のほうから泣き声が聞こえてきた。
『生まれたのかな?』
と思いながら手数料の説明を読んでいると
看護士さんが
「生まれましたよ。」
と教えてくれた。
時間は19時半ごろ。
案外すんなり生まれたものだ。



生まれてから体を洗ったりしていたのだろう。
実際に顔をあわせたのは20時を回った頃。
時間と体重を教えてもらう。
出生時刻19時23分、体重3270g。
ちょっと大きめ、マナより小さめ。

第一印象は2点。
・目がはっきり開いてる
・マメみたいな丸い顔

慌てながら写真を撮る。
(このとき、慌てすぎて写真のモードを失敗してた。
写真をプリントしてみて後悔することに)
マナのときは数日間、目をあけようとしなかったので
目がパッチリ開いてるのに驚き。
まぶしいといけないからフラッシュはたかないで撮影。
14日の写真はそのときのもの。
一通り撮影した後、我が子は新生児室に連れて行かれた。



とりあえずお互いの両親に報告。
マナは今日はわたしの両親の家に泊めてもらうことになった。
ありがたい。
ヌーの両親は急いで駆けつけるという。

ヌーは待機室で休んでいたので、そばについて食事を食べさせた。
最初は憔悴しきっていたヌーだが、口にしたものはしっかり食べ、
食べたるごとに少しずつ元気を取り戻していったようだ。
病院の食事、おいしそうだった。
わたしはまだ食事をしていなかったので、
横目で眺め
『食べたいなぁ。』
と思いながらヌーに食べさせた(笑
それが20時から21時。

ヌーの両親が来て子どもに会って行った。
本来面会時間は20時までだったので、看護士さんに
「特別ですよ。」
といわれながらのご対面。

待合室にもう一度子どもをつれて来てもらい、
ヌーももう一度ご対面。
一緒にいるところも何枚か写真に収めることができた。



結局病院を22時ごろ出て、家に帰った。
やっと夕飯を食べ、落ち着いた頃、眠気が襲ってくる。
長いような短いような1日だった。

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