新中古車納車

2005年2月19日 日常
朝、ディーラーから電話があった。
期待して電話に出ると、
「本日から納車できますが、いつ納車にしますか?」
とのこと。
色々忙しかったが、平日になると余計に都合をつけにくいと思い、
何とか実家と調整して午後に取りに行くことにした。



納車まではとんとん拍子に話が進み、
全体的に好印象のディーラーだったが、
最後の最後でポカミスをしてくれた。

とりあえず店に到着し挨拶を済ませると、
点検も兼ねて周りを軽く1週することにした。
わたしの父に車を出してもらったので助手席に父、
後部座席に担当者を乗せて試乗。

さて、気分上場と運転し、坂道に差し掛かったところで
なにやらエンジンのパワーが落ちた感じ。
はて?
と思っていると、父も運転したいと言うので路肩に停車。
いぶかしみながらも交代し、父が運転しようとすると、
エンジンは妖しげな音を立て、そのままエンストしてしまった。

何度かセルを回すがエンジンは止まってしまう。
父は
「何だこれ、エンジンおかしいんじゃないか?」
と担当者にいうと、
「あ、多分ガス欠ですね。」
と一言。
なるほど、確かにガソリンが底をついてる。
「おいおい、本当にガス欠かよ。
ガス欠なんてここ何十年運転してきたけどなかったよ。」
父が呆れながら担当者に文句を言い始める。
担当者は慌てて店に連絡を入れガソリンを持って来るよう手配する。

ガソリンが到着するまでの間しばらく車内設備の説明などを受けるが、
いかんせんエンジンがかからないのでやる事がなくなる。
外は前夜からの雪が雨に変わったとはいえ、相変わらず空気は冷たい。
暖房も効かない車内の気温もどんどん下がっていく。
納車だけだからすぐ終わるだろうと思っていた父は薄着だったため、
寒さで震えが止まらない模様。
担当者はしきりに謝るが、父は怒りながら
「車はちょっとしたミスで命に関わる物なんだよ。
今回は寒いだけですんでるけど、もしこれが走ってる途中で
後ろに大型車がいたりしたら大事故になってたかもしれない。
車は一歩間違えば命を落とす危険なものなんだから、
それを扱ってる業者はそれをしっかり認識してもらわないと。
これからはその辺よく考えて業務に臨んでくれないと困るよ。」
と説教をはじめる。

わたしも最初は文句を言おうかと思ったが、
父があまりに怒っているので
『こっちの言いたい事も父が言ってくれてるし、
まあこれ以上怒ってもかわいそうか。』
という気分になってくるほどだった。
本当はもっと文句を言っても良かったかもしれないけどね。

結局、2時間もあれば帰って来れるだろうと思っていた納車は、
帰るときには3時間以上たっていた。
当然辺りは暗くなり、外は雨。
初めて乗る車なのに、後ろもろくに見えない
恐怖の帰宅路となったのである。



One Voice!
「車は一歩間違えれば命を奪う凶器。」
父の言葉を、胸に強く刻み込む。

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