わたしは人に誇れるほどの生活をしていない。
確固たる思想を持ってるわけでもないし、
時には回りに流されやすい方だとさえ思う。

でも、今回のことはどう考えても周りには賛同しかねる。



首相、政治家、大統領、時にそういう肩書きを持つ人が陥りやすい錯覚。
国があるからこそ、個人が存在していける、と。

声を大にして言いたい。

違う、個人がいなければ、国なんて存在しないんだ、と。

国の存在意義のために、政治の存続のために、
そんなことのために誰かが犠牲になるなんて馬鹿げてる、と。



今回の人質事件のことだけを言っているのではない。
いや、むしろ言いたいことは人質事件と関係ないとすら言える。

今まで私財を投げ打って、援助活動を行ってきた人たちがいる。
その人たちは政府に命令されたわけではない。
政府からお金が出るわけでもない。
自らの意思で活動してきた人たちだ。

その思いは、少なくとも彼らと接する現地の人に、
暖かい気持ち、友好の兆し、個人以上の繋がりをもたらしてきた。



戦争が始まり、援助活動を行う人の数は日ごとに減っていく。
それでも彼らは活動を続けた。

そして、彼らの国から武装した一団が来ることが決まった。
政府から命令され、政府からお金をもらい、仕事として援助する人々だ。
彼らは武器を持っている。
彼らは戦争した相手国の味方だ。
そして彼らは武装した相手国の軍と行動を共にしている。



こうして、援助活動を行ってきた者たちが気付いた友好は
武器を持った集団により敵意へと変わった。



現地に残ってるのが悪い?
費用がかかったから弁償させる?
これだけ国民に心配や迷惑をかけさせたのに態度が気に入らない?

違うでしょ?

民間人が残っていられないようなところに、なぜ自衛隊は行くの?
自衛隊は軍隊ではないと言うのなら、自衛隊が行くこと事態おかしな話じゃない。
いい加減に現実を見つめて欲しい。
イラクと言う戦争地域に、なぜ戦争放棄したはずの日本が、派兵してるの?

その派兵がなければ、イラクとの友好関係は続いていたはずでしょ?
国民を守ると言う名目で、国民を危険にさらしたのは他でもない、自衛隊じゃないか。

費用なんて、自衛隊を撤退させるだけでおつりが来るだろう。
何にお金を使うべきか、勘違いしてるんじゃないの?

大体、つかまっていた本人たちの態度が気に入らない、ってのが一番腹立たしい。

彼らが何をした。

そして世論が彼らにどんな仕打ちをした。

なぜ、彼らが非難されなきゃいけないのか、わたしにはまるでわからない。



世論は世の中を動かす力がある。
それは動かす力があるということであり、善悪は関係ない。
そもそも何が善で何が悪かの基準も人によって違うし、
結局のところ多数決の理論で行けば、
世論は常に善ともいえてしまう。

でも、少なくともわたしは、
この日本で、もう少し平和に暮らしたいと願っている。
その願いは、自分の中でちょっとだけ誇れる部分だと思っている。

どっちが悪いんじゃない。
戦争する奴も、
テロを起こす奴も、
人の命を軽く考える奴らをわたしは許さない。



長文、思いつくままだらだら書いてしまった。
まとまりないし、反論たくさんあるだろうけど、
これが今のわたしの考え。

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