米、栗、芋、梨

2003年9月24日
職場の昼休み、お米の食べ比べをした。
10月から患者給食用で出すお米を
実際に味わって選定するためだ。
炊く前のお米の状態で色つやを比べるのと、
4種類のお米を同じ条件で炊いて、
色つや、におい、味を比べて総合順位を出す。
銘柄も産地もまったくわからない状態で、
自分の長年食べてきたお米に対する感覚だけで
違いがどの程度わかるものなのだろうか?

やってみると案外数十年の経験は大きく、
細かい違いが結構わかるものだ。
特に見た目など、同じように炊いたはずなのに
色の違いがはっきりわかるほど違う。
割り箸の香りですらお米に移ってしまったり、
独特の香りがするお米もあれば、
同じような水で炊いたはずのお米でも、
粒が立つような乾いた感じの炊け具合と
ずっしりとして水気がずいぶんかじられるお米、
噛めば噛むほどお米の甘さが口に強く残る米など
たかが白米と簡単に言い切ることができないほど
色々な感覚を味わうことができた。



帰ってくる途中、栗とサツマイモを買った。
食欲の秋、実りの秋である。

家に帰って夕飯を食べた後、早速鍋を用意。
すかさずヌーがこう言った。
「サツマイモやるなら梨は明日にする?」
そこで今日はサツマイモを諦めて梨を選ぶ。
でも栗も蒸す。

梨はヌーの友達にもらったもので、
普通の梨より2回りは大きかろう。
見かけは豊水のような感じであったが、
食べると食感は20世紀に似ている。
なんという銘柄の梨だったのだろう?
とてもおいしく、しかも食べでがあった。

栗はたくさんの蒸気でじっくり蒸して55分。
普段は40分間ゆでていたので、
いつもより時間は長めに取っているわけだ。
穀類は一気に加熱せず、
時間をかけてじっくり加熱すると
成分が甘味に変わる、と聞いたことがある。
そうして蒸し上がった栗は、
いつもゆでるだけの栗よりも
ずっとおいしく出来上がった。
栗は蒸すに限る、ということを学んだ。
多分サツマイモも同様だろう。



My favorite.
甘い栗。

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