喧嘩

2002年12月12日
昨日、ヌーと練る前に喧嘩。
今日の仕事中にそのことを考えると、
どう考えてもわたしのほうが一方的に悪いのだが、
そのときはなにやら無性に頭にきていた。

事の起こりはコタツに入ろうとしたわたしに、
「またそのままコタツで寝たりして、
朝シャワーとか浴びるくらいなら
夜にお風呂沸かしてるんだから、
そのとき入ってくれたほうがガス代とか浮くよ。」
とヌーが言ってきたのだ。

こっちはPCに向かっていた直後。
固まった体を伸ばしながら温まろうと思い、
コタツに手を伸ばしたところでそんな言葉を聞けば、
『金がもったいないからコタツなんか入らずに風呂入って来い。』
って言われたものと思うわけさ。
こっちだって風呂に入るのが嫌なわけじゃないし、
疲れて冷えた体をコタツで少し休めようと思ったわけだから、
そのままコタツで寝るつもりなんてこれっぽっちも無い。

ここまで書いてみたものの、
なぜ自分があんなに怒っていたのかわからない。
が、とっても腹立たしかったので、
返事もせずにコタツにもぐりこんでしまった。
ヌーもその態度に怒って
「こっちは提案してるだけなのに。」
でも、こっちはただむくれてるだけなので、
「いいよ、じゃあ風呂なんかはいりません。
ぼさぼさの頭で、髭もそらずに、
汗臭いまま仕事に行きます。」
などと屁理屈言い出す始末。

・・・、ここまで書いて、自分が餓鬼のように思えてきた。
まあ結局、ヌーは布団で、わたしはコタツで寝て
昨日の夜は終わったわけだ。

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一晩して目が覚めるとだいぶ冷静になる。
自分が悪かったと自覚してきたから、
ヌーにきっちり向かい合うのが嫌で、
あまり言葉を交わさずに仕事に行く準備をする。
出発時刻に、ただ一言、
「行ってきます。」
と小声でつぶやくように言って家を出る。
ヌーもちっちゃな声で
「行ってらっしゃい。」
と一言。

玄関を出て、扉が閉まって、家の前でとまる。

・・・(10秒)

・・・・・・(20秒)

・・・・・・・・・(30秒)

家のチャイムを鳴らす。

一言告げておこうと思い、出てきたヌーを見る。
その瞬間、両方の目から大粒の雫がほほを伝って落ちる。
ヌーが慌てて言う。
「あ、違うの。これ、今、目薬差してたの。」
目薬でも涙でもなんでもいい。
「ごめんね。」

朝、その言葉だけしか言えなかった。
朝、その言葉だけでも伝えることができた。

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My favorite.
目薬という、女の強力な武器。

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